JR北海道社長を聴取 レール異常放置で国交省
JR北海道がレールの異常を放置していた問題で、国土交通省は27日、野島誠社長に聞き取り調査を行った。国交省によると、特別保安監査で鉄道会社の経営トップに監査が及ぶのは異例。
国交省は同社にとって2度目となる事業改善命令を含めた処分を検討しているが、全社的な安全管理体制のずさんさが明らかになる中、経営陣の認識を問う必要があると判断したもようだ。
関係者によると、国交省はほかに鉄道事業本部長の豊田誠常務らからも聴取する。同社は特急脱線火災事故(2011年)で事業改善命令を受けており、国交省は安全運行の実現に向けたその後の取り組み状況などについて詳しく話を聴いたとみられる。
一方、JR北海道はレール異常放置の詳しい原因を究明するため、各地の保線担当部署で聞き取りするなど、独自に調査を行う。〔共同〕