東海村の放射性物質漏れ、損傷部分を確認 高エネ研など
茨城県東海村の加速器実験施設「J-PARC」で5月に起きた放射性物質漏れ事故で、施設を運営する高エネルギー加速器研究機構と日本原子力研究開発機構は18日までに、放射性物質の発生源となった機器の損傷部分を確認したと発表した。
事故は装置の誤作動で照射されるビームの出力が急上昇し、標的の金の一部が蒸発、放射性物質が発生したとされる。金を詳しく観察したところ直径1ミリほどの穴が開き、少量の金が溶けて固まっていることを確認、この推測が正しかったと裏付けられた。
金の標的を固定していた部分には、飛び散った金の飛沫のようなものが付着していた。セ氏3千度付近まで熱せられた金が、溶け落ちたり蒸発したりしたと考えられるという。