福島県漁連、漁業中断を決定 原発汚染水で
東京電力福島第1原発事故で深刻化する汚染水問題を受け、福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は28日、いわき市で組合長会議を開いた。9月以降の福島県沖の試験操業中断を正式決定した。汚染水が第1原発の港湾内に流出していることが7月に明らかになり、放射性物質への懸念が拡大していた。
会議の冒頭、野崎哲会長は「海域の放射能と東電(原発)の状況を注意深く見定めて、今後の試験操業を考えていきたい」と述べた。
県南部のいわき市漁協が8月21日、9月から始める予定だった事故後初の試験操業の延期を決定。さらに、昨年6月から試験操業を続けていた県北部の相馬双葉漁協も8月22日、9月以降の実施を見送ると決めた。〔共同〕