尖閣国有化1年 決断の背景・日中摩擦を振り返る
日本政府が沖縄県石垣市の尖閣諸島を国有化して11日に1年がたちます。反発した中国は習近平国家主席や李克強首相が安倍晋三首相との正式な首脳会談を拒否し続けているほか、公船による尖閣周辺での領海侵入などを繰り返しています。両国民の相手国に対する感情も悪化したままです。
問題の背景には、1972年の日中国交正常化時の尖閣の領有権を巡る解釈の違いがあり、解決は容易ではありません。今月上旬にロシア・サンクトペテルブルクで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会合でも両国首脳は「立ち話」しかせず、関係改善の糸口は見いだせていません。尖閣国有化の背景や経緯などをまとめてみました。