三菱化学、「植物工場」を阪神電鉄に販売
三菱化学は、LED照明や蛍光灯によって植物の光合成を促す完全人工光型の植物工場システムを阪神電気鉄道(阪神電鉄)に販売したことを明らかにした。
阪神電鉄は同システムでベビーリーフを栽培し、同社の系列デパートやホテル、コンビニエンスストアなどに販売する。
今回のシステムは土を使わない水耕栽培で、工場内の温度は空調で一定に保つ。農薬は使用せずに新鮮で安心な野菜を安定して栽培できるという。
専用部分の面積は139.06平方メートルで、種まきから収穫までの日数は21日。2014年4月から出荷を開始する予定だ。
阪神電鉄は2012年2月以降、大物駅から抗瀬駅までの間の高架下に「阪神野菜試験栽培所」を設置している。今回のシステムは、尼崎センタープール前駅の高架下に新たに造る栽培所内に設置する。日照の少ない高架下のような場所への設置は完全人工光型が適しているという。
(日経ものづくり 高田憲一)
[Tech-On! 2014年3月26日掲載]
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