原発の追加安全策1.7兆円 10社、当初想定の2倍
新規制基準、電気料金押し上げ圧力に
7月に施行された原子力発電所の新規制基準への対応で、電力10社が追加の安全対策に投じる費用が総額1兆7000億円超に達した。対策費は今後もさらに膨らむのが確実で、電気料金の押し上げ要因となる。電力各社は廃炉を含めた原発の選別のほか、一段の合理化を迫られそうだ。
原発の再稼働の是非を判断する新規制基準は、想定される最大の津波高に対応できる防潮堤や、事故への対応設備の設置などを求めている。原子力規制...
関連企業・業界