大間の安全審査「夏以降」 Jパワーが自治体に
Jパワーは20日、青森県大間町で建設中の大間原子力発電所の安全審査について、町や青森県、対岸の北海道函館市などに「原子力規制委員会への申請は夏以降になる」と説明したことを明らかにした。これまでは今春にも申請する予定だった。Jパワーは「新規制基準に適合させるための準備に時間がかかる」と説明。詳細な申請時期は3月末までに決めるとしている。
大間原発は改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)で、出力は138万3千キロワット。ウラン燃料だけでなく、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を世界で初めて全炉心で使用できるよう設計され、プルサーマル計画の一環でプルトニウムを消費する。2008年5月に着工し、東日本大震災後に工事を中断。12年10月に再開したが、運転開始の時期は決まっていない。〔共同〕