三菱重工、洋上風力発電で世界2位のヴェスタスと合弁
三菱重工業は2013年9月27日、風力発電機メーカーのデンマークVestas Wind Systems(ヴェスタス)と、洋上風力発電設備の合弁会社を設立することで合意した。Vestasは、陸上風力発電設備で世界第1位、洋上風力発電設備で第2位のメーカー。
新会社は両社の洋上風力発電設備事業を分割・集約して発足し、開発・設計・調達・製造から販売・アフターサービスまでを手掛ける。両社の経験や技術を結集し、世界の洋上風力発電市場でトップ・プレーヤーを目指すとしている。
合弁会社は、Vestasのギヤ式風力発電設備である3000kW機(V112)と開発中の8000kW機(V164)で事業を開始する。さらに三菱重工の新型油圧ドライブ・トレイン(DDT)を搭載した風力発電設備も、V164のプラットフォームを生かして早期に市場投入を図る。
新会社は2014年3月末までに設立の予定。本社はデンマーク東部のオーフス市に置く。三菱重工は新会社に1億ユーロを投入、さらに発足後の実績に基づいて2億ユーロを追加投入する。
出資比率は設立当初は50%ずつとし、2016年に三菱重工がコールオプションを行使して三菱重工51%、Vestas49%とする計画。初代の会長には三菱重工の取締役常務執行役員原動機事業本部長である和仁正文氏が、CEOにはVestasアジア・パシフィック&中国地域代表のJens Tommerup氏が就任する。発足時の従業員は300~400人を予定している。
(Tech-On! 赤坂麻実)
[Tech-On! 2013年9月27日掲載]
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