国の借金1017兆円に拡大 13年末、過去最大を更新
財務省は10日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が2013年末時点で1017兆9459億円だったと発表した。昨年9月末から6兆7673億円増えた。1千兆円を初めて超えた同6月末以降も借金の増加に歯止めはかからず、過去最大を更新し続けている。
残高の内訳は、国債が9兆4733億円増えて849兆829億円、借入金が6337億円増えて55兆2344億円。一時的な資金不足を補う政府短期証券は3兆3398億円減って113兆6285億円だった。
今年1月1日時点の総務省の人口推計(1億2722万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたり約800万円の借金をかかえていることになる。借金の総額は今年度末には1038兆円になる見込みだ。
医療や介護といった社会保障費や国債の利払い費などを税収や税外収入でまかないきれず、新規の国債発行は今後も続く。財務省は国の借金が14年度末には1143兆円に達する可能性があるとの見通しを公表している。