経産官僚「復興不要と言わぬ政治家は死ねばいい」
ブログに不適切発言、懲戒処分
経済産業省の男性官僚(51)が自身のブログに2011年、「復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいいのに」などと不適切な書き込みをしていたことが26日、分かった。同省は男性を停職2カ月の懲戒処分とした。
経産省によると、男性は同省で課長を務め、6月から日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。同省の聞き取りに「日記のつもりで軽い気持ちで書いた。軽率だった」と話したという。同省は25日付で出向を解いた。
ブログの記述から閲覧した人が身元を割り出したとみられ、インターネット上に実名や肩書が広まった。ブログは閉鎖されたが、複数の別サイトで転載された内容が閲覧可能になっている。
問題の記述は11年9月に書き込まれた。東北地方を「もともとほぼ滅んでいた過疎地」「じじぃとばばぁが既得権益の漁業権をむさぼる」など暴言が並べられていた。今年8月には高齢者の写真に「早く死ねよ」と発言する記事もあった。
ネット上の発言を巡っては、6月に復興庁の参事官がツイッターで「左翼のクソども」などと市民団体らを中傷する発言をしていたことが分かり、停職30日の懲戒処分を受けた。総務省は各府省庁に国家公務員がツイッターやブログを使う際の注意事項を通知。他人を中傷したり不快感を与えたりする発言はしないように求めていた。