弓の腕前、晴れ着姿で披露 三十三間堂で通し矢
三十三間堂(京都市東山区)で12日、伝統競技の「通し矢」に由来する大的全国大会が開かれ、晴れ着姿の新成人ら約1600人が弓の腕前を披露した。
開会式の後、赤や緑の振り袖姿の女子学生らが60メートル先の的を狙って矢を放つと、静かな境内に「ターン」と小気味よい音が響いた。
同志社女子大2年の徳光祐衣さん(20)=大阪府松原市=は「弓道で自分を鍛え、責任の持てる女性になりたい」と笑顔を見せた。
京都府弓道連盟によると、通し矢は江戸時代に奨励され、本堂の軒下で午後6時から24時間かけて約120メートルの距離を射通した本数を競った。
記録に残る最多本数は1686年、弓の名手として名をはせた紀州藩士の和佐大八郎が射通した8133本という。〔共同〕