ケネディ大使が本格始動 天皇陛下に信任状
キャロライン・ケネディ駐日米大使(55)が19日午後、皇居・宮殿「松の間」で天皇陛下にオバマ大統領の親書を手渡す信任状奉呈式に臨み、正式に大使としての活動を始めた。
ケネディ大使は50年前の1963年11月22日に暗殺されたケネディ元米大統領の長女。
東京・丸の内の明治生命館前で、宮内庁差し回しの2頭立て儀装馬車に乗り込んだケネディ大使は、皇居前広場を経由する約1キロのコースを通って正門から皇居に入り、宮殿の表玄関「南車寄」に到着した。
信任状奉呈式は、新たに日本に赴任した外国大使が陛下に会見し、自国の元首から託された信任状を渡す儀式で、これを終えて大使に正式就任する。憲法が定める天皇の国事行為の一つになっている。
宮内庁は大使の送迎に車と馬車のいずれかを用意しているが、ほとんどの大使が馬車を希望する。発着場所は東京駅改修工事着工に伴い、2007年から同駅丸の内中央口から明治生命館に変更されている。〔共同〕