中国核工業集団、スーダンと原発事業協議
■中国核工業集団(CNNC、中国国有の原子力大手) スーダン政府と原子力発電所の建設プロジェクト事業について協議を始めたことが分かった。同国初の原発の建設を請け負い、電力安定を支援する事業を検討するという。
スーダンは中国政府が主導する「一帯一路(新シルクロード)」構想の沿線国にあたり、中国の国を挙げたインフラ輸出拡大戦略の一環となる。CNNCはアジアインフラ投資銀行(AIIB)などの資金支援も取り付け受注を獲得、国産原発「華龍1号」の輸出拡大を狙う。
CNNCは2030年までに一帯一路の沿線国で約30基の原発建設の受注を目指す計画を打ち出している。(北京=阿部哲也)