フィンテックの裏側
リーマン・ショックまで、欧米メガバンク(総合金融業者)は、自行の融資債権を証券化し、格付けを取得して投資家に販売する製造販売一体業務に傾注した。しかし証券化の原材料である住宅抵当融資が不良債権化し、しかも「総合金融」が融資やトレーディング、資産運用といった個別業務に分断され、統合的なリスク管理がおろそかになった。その後銀行は不良債権処理や自己資本増強に追われ、IT(情報技術)の高度化を含め前向き...
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