「もう我慢できない」 基地撤去求め2000人が集会
沖縄県の女性の遺体を遺棄した疑いで米軍属の男が逮捕された事件を受け、キャンプ瑞慶覧(北中城村など)のゲート前では22日、36の市民団体などが緊急の共同抗議集会を開いた。主催者発表で約2千人が集まり「もうこれ以上我慢できない」として、沖縄からの米軍基地撤去を求めた。
キャンプ瑞慶覧には、在沖縄米軍トップの事務所があり、集会の場所に選んだ。午後2時すぎ、参加者は亡くなった女性を悼んで黙とう。
「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代共同代表が「沖縄に暮らす人々の真に安全な社会を実現するため、全ての基地・軍隊の撤退を求める」との声明を読み上げた。
中1の長女ら3人の子供を持つ北谷町の会社員、又吉なつきさん(36)は「同じ母親として人ごとではない。わが子を失った親の気持ちを考えるといたたまれない」と肩を落とした。
家族4人で参加した那覇市の主婦、与古田ちはるさん(33)は「基地があるせいで女性の人権が踏みにじられ、事件が起きたということを日本政府も自覚してほしい」と強く求めた。〔共同〕