ウィンドウズ10、静かな船出 無料アップグレード開始
日本マイクロソフトは29日に新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」への無料アップグレードを開始した。OS単体の販売やあらかじめウィンドウズ10を搭載したパソコンの販売はせず、既存OSからのアップグレードを優先した。
新OS発売時の恒例だった店頭イベントはなく、静かな船出となった。日本マイクロソフトは「特に大きなトラブルはなく、順調にスタートした」と説明する。
ただ、ネット銀行や都市銀行、地方銀行の一部は新OSでのインターネットバンキング機能に関する動作確認が十分できていないとして、「10」への更新について注意喚起している。
家電量販店は関連サービスを強化する。ヨドバシカメラはパソコンなど指定機種の購入者に「10」へのアップグレード作業を無料で実施する。ビックカメラは指定機種の購入でポイントを上乗せしたり周辺機器を割り引いたりするキャンペーンを始めた。
「10」へのアップグレード対象は「ウィンドウズ7」か「8.1」を搭載したパソコンとタブレットで、パソコンメーカーが指定する機種に限られる。
29日に日本マイクロソフトがソフト開発者や一般ユーザーを招いて開いたイベントで、平野拓也社長は「ウィンドウズ10はマイクロソフトが進める変革を象徴するOSだ」と話した。
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