国際協力銀、ジャワ島の大型石炭火力建設に融資

【ジャカルタ=鈴木亘】国際協力銀行（JBIC）はインドネシアのジャワ島中部バタンで計画する大型石炭火力発電所の建設事業に融資すると発表した。同事業にはJパワーや伊藤忠商事が出資しているが、着工が3年以上遅れていた。民間金融機関と総額34億2100万ドル（約3724億円）を協調融資し、このうち20億5200万ドルをJBICが拠出する。

同事業では原子力発電所2基分に相当する出力200万キロワットの発電所を建設し、国営電力会社PLNに売電する。売電の契約期間は25年間。一部の地元住民の反対などで難航していた土地収用が3月頃に完了し、着工のめどが立った。

インドネシアのジョコ大統領は大規模なインフラ開発計画の柱として、2019年までに3500万キロワット分の電源開発を掲げており、同事業の行方が焦点となっていた。