日立、米に鉄道組み立て工場開所 1.7億円投資
日立製作所は17日、米国に鉄道車両の組み立て工場を開所したと発表した。投資額は約150万ドル(約1億7000万円)。日立は米フロリダ州マイアミ市を走る鉄道向けの通勤車両を約348億円で受注しており、新工場で生産する。初出荷は2016年10月になる見込みだ。
日立傘下の日立レールUSAが新工場をマイアミ市に開いた。敷地面積約4万8000平方メートルのレンタル工場で従業員数は最大130人、生産能力は月8両を想定する。新工場は19年前半までに計136両をつくる計画だ。
一方、イタリア現地メディアなどは日立がグループ会社を通じて実施した同国の鉄道信号メーカー、アンサルドSTSの株式取得をめぐり、不正の疑いがあるとして、現地当局がグループ会社やアンサルドSTSの関係先を捜索したと報じた。日立は「あらゆる調査に全面的に協力する。進行中の法的な調査の詳細についてはコメントできない」とした。
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