リニア新幹線工事で大成建設などのJVと契約 JR東海
東海旅客鉄道(JR東海)は27日、2027年開業を目指すリニア中央新幹線(品川―名古屋)の本格的な土木工事の第1弾として、大成建設、佐藤工業、銭高組の共同企業体(JV)と契約したと発表した。山梨県早川町から静岡県を経由して長野県大鹿村に至る、全長25キロメートルのトンネルの山梨県側(一部静岡を含む)を施工する。
この工区ではJR東海は3月に公募手続きを始め、8月に締め切った。3社のJVと26日に契約した。工期は25年までの10年間で、契約額や工法など詳細は非公表。
多くの水源を貫き、地表からの距離が約1400メートルの深さも通るこのトンネルは難工事が確実とみられている。「大きな一歩。計画が動き出した」(柘植康英社長)。長野県側も8月から公募手続きに入った。
同新幹線は全長286キロメートルの8割超がトンネルを通り、開業時の終点となる品川駅と名古屋駅でも近く土木工事が始まる見通しだ。