関西電力、今夏節電要請せず 節電・新電力移行が影響
関西電力は13日、管内で今夏の節電要請を見送ると発表した。政府が電力需給対策を同日まとめ、全国各地域で要請しないと決めたのを受けた措置。電力需給の余力を示す「予備率」は安定供給の目安となる3%を大きく上回る8.2%を確保する見通しだ。
関電は3年連続で全原子力発電所が稼働しない夏を迎える。企業や消費者の節電が定着したほか、4月に始まった電力小売りの全面自由化で顧客離れが進んでおり、十分な供給余力があると判断した。
今夏の最大電力需要については2013年並みの猛暑を想定したうえで、昨夏より224万キロワット少ない2567万キロワットと見積もった。供給力は2778万キロワットと昨夏より97万キロワット減る。昨年に要請した中国電力や中部電力からの電力融通は今年は受けない。