天然ガスパイプライン事業の民間開放検討 中国石油大手
■中国石油天然気集団(CNPC、中国国有の石油大手) 天然ガスパイプライン事業の民間開放を検討していることが分かった。対象は中国西部の新疆ウイグル自治区から東部と南部の沿海部へと至るパイプライン資産の一部。
中国メディアが報じた。対象のパイプラインは総延長2万キロメートル、年間800億立方メートルの天然ガスを輸送しており、資産評価額は3000億元(約5兆6550億円)に達するという。民間に売却する方向で研究を進めているもようだ。
習近平指導部が進める国有企業改革の一環とみられ、CNPCは民間の技術やノウハウを取り入れて経営の効率化につなげる狙いだ。中国国内には総延長9万キロメートルの天然ガスパイプラインが敷設されており、CNPCはこのうち80%を占める最大手だ。(北京=阿部哲也)