富士重社長「16年度の世界新車販売100万台に」
富士重工業の吉永泰之社長は26日、早稲田大学で開いた講演会で、2016年度の世界新車販売台数が初めて100万台を超えそうだとの見通しを示した。同社は好調な販売に供給が追いついておらず、米国工場の生産能力を16年夏から年約40万台に倍増する。増産が軌道に乗れば15年度計画の95万3000台を上回り、5年連続で過去最高を更新する見込みだ。
講演会は日本自動車工業会が主催し、メーカートップが大学に出向いて車の魅力を伝える「出張授業」の一環。吉永社長は事業戦略を説明する中で世界販売が好調なことに触れ「このまま行けば来年度は100万台になる」と述べた。
同社は多目的スポーツ車(SUV)などが人気を得ており、世界各地で受注から納車まで2カ月半~3カ月程度かかっている。吉永社長は講演会後に報道陣の取材に対し「数値目標は掲げないが100万台の販売を続けられるだけの力をつけたい」と話した。
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