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韓国LG化学、車用電池で7割増収計画 16年12月期

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【ソウル=小倉健太郎】韓国LG化学は2016年12月期の自動車用電池事業の売上高を1兆2000億ウォン(約1100億円)と、15年実績に比べ約7割増やす計画を7日明らかにした。米欧中の完成車メーカー向けの供給量が段階的に増えるのが寄与する。売上高は年内に損益分岐点を超え、17年には通年で黒字化する見通しだという。

LG化学幹部は「エネルギー密度を高める構造や、安全性を高めた独自部材の採用などにより世界最高水準の品質を確保した」と強調。米ゼネラル・モーターズ(GM)や仏ルノーなど20社余りと供給契約を結んでいるといい、完成車メーカーの商品投入が本格化するにつれ供給量が増える。2月には欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ傘下のクライスラー向け供給が決まった。

日本の電池メーカーはエコカーで先行する日本の自動車メーカーへの大量供給で先行してきた。容量ベースの世界シェアは14年時点でパナソニックがトップ。LG化学は3位だったが、今後、電気自動車(EV)市場が拡大するなかで勢力図が変わる可能性もある。

LG化学は現在、韓国と米国、中国に工場を持つ。EVやハイブリッド車(HV)の市場拡大が続くとみられることから「欧州など全世界を対象に新工場建設を検討している」(朴鎮洙=パク・ジンス=副会長)。

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