広州モーターショー、参加企業3割減
■広州国際汽車展覧会(広州モーターショー) 11月29日に閉幕したが、参加・出展企業数が、前年比27%減の計603社と3割近く減少していたことが分かった。景気減速を背景に、自動車部品メーカーの出展が大幅に減った。
参加・出展した603社の内訳は、乗用車メーカーが85社、電気自動車(EV)メーカーが22社、自動車部品関連メーカーが496社だった。
乗用車メーカーの出展は前年並みだったが、自動車部品関連メーカーの出展企業数は前年の701社から205社減った。主催者側は、大幅な出展社数の減少について、コメントを控えている。
年明けから厳しさが続いていた自動車市場の状況や、中国景気などを総合的に勘案し、経営体力の弱い部品メーカーを中心に、出展の見送りが相次いだものと見られる。
今回の広州モーターショーでは、約1000台の車両が展示され、そのうち36台が世界で初めて公開された。来場者は、ほぼ前年並みの63万5541人だった。
広州モーターショーは北京、上海のモーターショーと並ぶ国際的な自動車の展示会で、毎年秋に開催される。(広州=中村裕)