米テスラ、日本でEV運転支援機能の搭載開始
米テスラ・モーターズは国土交通省の承認を受け、日本で販売する電気自動車(EV)「モデルS」に運転支援機能の搭載を始めたと15日に発表した。無線通信を使ってカメラやセンサーの制御ソフトを定期的に更新することで、クルマの「知能」を追加することができるようにする。
運転支援機能の第1弾となるのは、3つのシステム。方向指示器を出すと車の周囲を超音波センサーで検知して自動で車線変更するシステムや、カメラを使って車線をはみ出さないようハンドルを自動操作する機能などだ。ただ国交省の法規でハンドルから手を離すのは禁止だという。
テスラ側が開発した新たな運転支援機能を追加する場合、スマートフォン(スマホ)アプリの更新時のように、車内のモニターに通知が表示される。運転手が規約などを読み更新ボタンを押すとソフトの更新作業が始まる。更新が完了すれば新機能がモデルSのカメラや超音波センサーと連動するようになる。
カメラやセンサーなど自動運転に必要な「目」を取り換えるのではなく、周囲の状況を判断する「知能」だけを無線で更新する機能はテスラ特有のもの。北米や欧州、中国のテスラ車には搭載済みだという。搭載は2014年10月以降に発売した、カメラや超音波センサーを装備した車種向けとする。