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計画の石炭火力稼働なら、温暖化ガス4倍多く 削減目標比

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【パリ=浅沼直樹】科学者らでつくる非政府組織(NGO)の「クライメート・アクション・トラッカー」は1日、世界で計画中の石炭火力発電所がすべて稼働すると、2030年の温暖化ガス排出量は石炭火力だけで年間120億トンに達するとの試算をまとめた。産業革命後の気温上昇を2度未満に抑える国際目標を達成するための許容量の約4倍多いという。

パリで開幕中の第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で発表した。COP21では20年以降のすべての国が参加する新たな国際枠組みに関する合意文書に、世界の気温上昇は2度あるいは1.5度未満とする目標を盛り込む方向で議論されている。

クライメート・アクション・トラッカーは30年までに世界で2440基の新設が計画されていると指摘。石炭火力がすべて新設されると「2度目標」の達成が難しくなると警告した。日本や中国、インド、欧州連合(EU)、トルコなど7カ国・地域の20年以降の削減目標の達成も難しくなると指摘している。

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