東京都が小中高一貫校を新設 公立で全国初、英語に力
東京都は24日までに、公立としては全国初となる都立の小中高一貫教育校を新設する方針を固めた。中高一貫の都立立川国際中等教育学校(立川市)に2022年度をメドに付属の小学校を新設する。国際的に活躍できる人材の育成を目指し、英語教育に力を入れた12年間の一貫教育を行う。26日の都教育委員会で報告する。
小学校入学時に適性検査などで選考をし、中学校からの入学枠も検討する。現在、立川国際中等教育学校の定員は1学年160人で、小学校の定員は今後検討する。一方的な授業にとどまらない体験型の学習や、留学をしやすい環境を目指す。
都は13年、理数系に強い人材の育成を目的とした都立の小中高一貫教育校の検討を始めた。しかし、小学校入学の時点で理数教育への適性を見極めるのは難しいとの指摘も出ていた。今後、英語を中心とした国際教育の重要性が高まるとの判断もあり、グローバル人材の育成を目指す方向にシフトした。
都は今後、教育委員会の議論を踏まえ、パブリックコメントを取るなどして、12年間のカリキュラムなどの具体化を進める。