ヤフーポイント詐取か 被害数億円、出店者の告訴検討
ヤフー(東京・港)の通販サイト「ヤフーショッピング」に出店する通販業者が、架空注文を繰り返す手口でヤフーのポイントを不正に取得していた疑いがあることが7日、関係者への取材で分かった。被害は数億円に上る可能性があり、ヤフーは警視庁に被害を相談。通販業者を詐欺容疑で告訴することを検討しているという。
関係者によると、2012年ごろから、利用者へのポイントが増額されるキャンペーン期間中、特定の家電通販サイトに対し、数十人分のIDから集中的に注文があった。
通常ポイントは出店者の負担だが、キャンペーン期間中はヤフーが増額分を負担する仕組みだった。ヤフー側は、業者側が架空発注を繰り返し、不正にポイントを取得した疑いがあるとみているもようだ。
問題のサイトはすでに「閉店」と表示している。業者側は「担当者がいないので、詳細が分からない」としている。