中国、比大統領発言に「強い不満」 南シナ海巡り
【北京=山田周平】中国外務省の華春瑩副報道局長は3日、フィリピンのアキノ大統領が同日、南シナ海における中国の領有権主張を第2次世界大戦中のドイツになぞらえたことに対し、強い不満を表明した。
アキノ氏は同日午前、国際交流会議「アジアの未来」での講演で「第2次世界大戦時のドイツも海洋権益の拡大やオーストリアの併合を続け、その動きは止まらなかった」としたうえで「中国は国連海洋法条約に調印しており、国際法の下に生きていかなければならない」と述べた。
これに対し、華氏は「荒唐無稽で理不尽な言論に深く驚いた。強い不満と反対を表明する」と語った。