姫路火力事故、関電「三菱重工の製品に欠陥」 調査結果を公表
関西電力は7日、5月に故障して運転を一時止めた姫路第2火力発電所(兵庫県姫路市)の事故調査結果を公表した。蒸気タービンの翼に使う材料の強度が不足していたうえ、壊れた翼の表層部に不純物が密集し、運転時の力に耐えきれず亀裂が入ったと結論。メーカーの三菱重工業側に瑕疵(かし)があるとした。
関電と三菱重工は今後、責任や賠償問題について協議する見通しだ。
姫路第2発電所は1~6号機があり、出力は合計276万キロワットと関電の火力発電所で最も規模が大きい。5月に3号機、6月に5号機でタービンに不具合が起きたため、6基全ての運転を止めて違う部品を設ける応急措置をしていた。応急措置前の合計出力は291.9万キロワット。出力低下に伴い失った利益をどう補うかが焦点になる。