パナソニック、IoT機器向けセキュリティー技術開発
パナソニックは14日、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」機器向けのセキュリティー技術を開発したと発表した。自動車の制御機器や監視カメラなどにソフトウエアを組み込み対策を施す。従来のセキュリティー対策はパソコンやサーバーが中心だったが、IoTにより端末側でもセキュリティー対策が必要となっていた。
車載機器などに搭載されている半導体は処理能力が低いものも多く、セキュリティー対策を施すとコストが大幅に増えるのが課題だった。パナソニックは搭載されている半導体の能力は変えずに効率よく処理できるセキュリティー技術を開発。低コストで組み込みやすくした。
端末に組み込むソフトウエアのほか、サイバー攻撃検知、遠隔保守など一貫したサービス体制を整え、10月から順次提供する。ウイルス対策ソフト大手の米シマンテックなどとも協業する。省エネルギー機器、医療機器向けにも売り込み、IoT普及をにらみ新規事業として育てる。
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