高浜原発の延長「準備足りない」 規制委が関電を批判
原子力規制委員会は28日、稼働から約40年がたつ関西電力高浜原子力発電所1、2号機(福井県)の運転延長にかかわる審査会合を開いた。関電は原子炉などの健全性に異常はないと説明したが、規制委側は関電の準備不足を指摘。「今後の審査の進捗に影響を及ぼしかねない」と批判した。
規制委は、延長認可の判断に必要な「工事計画」と呼ぶ書類を関電が提出していないことを問題視した。関電は7月上旬の提出を目指すと説明したが、延長認可の期限は来年7月に迫っており、審査日程が窮屈になる可能性がある。
原発の運転期間は原則40年に制限されているが、関電は特例を利用して最大20年の延長を目指している。
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