ラムサール条約、国内4湿地登録 茨城・涸沼など
環境省は29日、国際的に重要な湿地の保全を目指すラムサール条約に、群馬、茨城、佐賀の4カ所が新たに登録されたと発表した。国内の登録湿地は50カ所になった。
6月1日からウルグアイで締約国会議が開かれ、期間中の3日に認定証が授与される。環境省によると、授与式には佐賀市の秀島敏行市長ら関係自治体の代表が出席する予定。
4カ所は群馬県の芳ケ平湿地群、茨城県の涸沼、佐賀県の東よか干潟と肥前鹿島干潟。
ほかに、既に登録されている慶良間諸島海域(沖縄)について、昨年3月に同諸島などが国立公園に指定されたことを受け、登録面積を8290ヘクタールに拡張した。
芳ケ平湿地群は上信越高原国立公園にある中間湿原。涸沼は海水と淡水が混じる汽水湖で、渡り鳥が多く飛来する。東よか干潟と肥前鹿島干潟はいずれも有明海北岸に位置し、ズグロカモメなど希少な渡り鳥が多く飛来する。〔共同〕