NEC、IoT専門部隊を5倍に 20年500人体制
NECは23日、あらゆるモノをインターネットにつなぐIoT(インターネット・オブ・シングス)事業の専門部隊を2020年に、現在の5倍の500人に増やすと発表した。センサーを取り付けて異常や故障を早期に見つけ、ネットを介して知らせるシステムなどの開発を強化。20年のIoT事業の売上高を現在の6倍の3000億円に引き上げるのが目標だ。
センサーなどから集めたデータを分析し、災害予知や設備保全などに役立てるIoT関連技術やシステムは、企業や官公庁などの引き合いが強い。人員増強で顧客の多様な要望に応える体制を整え、事業拡大を狙う。
NECによると、関連の世界市場は20年に36兆円、そのうち国内市場は2兆円に達する見通しだ。日本IBMや富士通なども同様の専門部隊を立ち上げており、IT(情報技術)各社の競争が激しくなっている。