羽生「次につながる悔しさ」 世界フィギュアから帰国
フィギュアスケートの世界選手権で銀メダルを獲得した男子の羽生結弦(ANA)と女子の宮原知子(大阪・関大高)が30日、上海から羽田空港に帰国した。日本選手初の2連覇を逃した羽生は「負けを経験して得たものもある。次につながる悔しさになるという実感。もっと強くなるためにこの試合を終えられた」と前向きな気持ちを口にした。
今季は中国杯での衝突事故や腹部手術、右足首捻挫と不運が重なった。昨年末に初めて手術を受けたことで「焦りを感じていた。どれだけ影響あるか分からず、リンクに乗ってみないと分からない怖さもあった」と打ち明けた。4月16日開幕の世界国別対抗戦(東京・国立代々木競技場)の出場については明言を避けつつ「今、悔しい思いでモチベーションはある」と意欲もにじませた。
17歳の宮原は「自分でも表彰台は難しいと思っていたので、びっくり」と笑顔を見せた。浅田真央に並ぶ初出場での2位という好成績に「浅田選手のような、すごい選手になるために頑張らなければという思いと、うれしい気持ちの両方」と照れくさそうに話した。〔共同〕