スカイマーク、3月1日に上場廃止 最終売買日の終値は14円
民事再生手続き中のスカイマークの株式が27日、東京証券取引所で最後の取引を終えた。終値は前日比12円安の14円だった。2000年に上場し株の時価総額は一時、1200億円を超えたが、業績の低迷で資金繰りが悪化し、1月28日に民事再生法の適用を申請した。3月1日に上場廃止となる。
27日は投資家が資金回収に動く一方、値動きの大きさから短期売買で利益を出そうとする動きも目立った。売買代金は約10億円と前日より6割増えた。
スカイマーク(旧スカイマークエアラインズ)は旅行大手のエイチ・アイ・エスの社長だった沢田秀雄氏が1996年に設立し、00年5月に東証マザーズに上場した。04年に就任した西久保慎一前社長は、羽田発着路線を中心に格安運賃で業績を伸ばし、13年に東証1部に変更になった。
しかし中型機「A330」の導入計画が裏目に出て業績が悪化した。11年に1200億円を超えた時価総額は、14年には100億円台に減っていた。民事再生法の適用申請によって300円台だった株価は急落し一時は10円まで下げた。
民事再生法の規定では債務超過が明らかになった場合、原則として株主総会を経ずに減資を実行できる。
関連企業・業界