JT、「キャビン」「キャスター」を「ウィンストン」に統合
日本たばこ産業(JT)は20日、国内を中心に販売してきた「キャビン」と「キャスター」のブランドを世界市場の主力銘柄である「ウィンストン」に統合すると発表した。8月に名称を「ウィンストン・キャビン」「ウィンストン・XS・キャスター」へ切り替え、10月からパッケージも順次刷新する。まずは国内に浸透させ、アジア市場開拓の柱に育てる。
キャビンやキャスターをウィンストンの傘下にすることでブランド力を生かし、国内外での販売促進につなげる。特に日本で人気のある味や香りはアジアでも支持されると見込んでいる。来年初めには国内免税店での取り扱いも始める予定で、将来のアジア市場への投入につなげる。
ウィンストンは2014年の販売本数が世界で1300億本と、同社商品で最も販売量が多い。海外のたばこ事業をけん引しているが、ロシアや欧州が中心で日本を含むアジアでは販売量が伸びていなかった。
一方、1970~80年代に日本で発売されたキャビンとキャスターは味や香りの評価は高いものの、台湾など一部を除き国内販売が中心だった。同日、都内で記者会見した小泉光臣社長は「世界やアジアの多様な嗜好に品質や品ぞろえで応え、グローバルナンバーワンのブランドに成長させていく」と話した。
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