蔵王山の噴火、14年度中に対策 活発化で国交省
国土交通省東北地方整備局は29日、宮城、山形両県にまたがる蔵王山の噴火被害想定や、監視機器設置などの対策を定めた「緊急減災対策砂防計画」を本年度中に策定すると発表した。
仙台管区気象台が蔵王山で火山性微動を観測し、注意を呼び掛けていることを受けて、作業を急ぐことに決めた。
整備局は2013年2月に有識者や自治体関係者などでつくる検討委員会を設置。しかし、計画策定の明確な目標時期はなく、15年度となる可能性があった。
国交省は07年度に、活動が活発で噴火の社会的影響が大きい全国の29火山について計画策定を求めていた。東北は9火山が対象で、これまでに策定したのは3火山にとどまっている。〔共同〕