福島原発訴訟巡り連携、原告団などが連絡会 9団体で情報共有
東京電力福島第1原発の事故で損害を受けたとして、国や東電に賠償を求める原告団などが8日、福島県庁で記者会見し「原発事故被害者団体連絡会」を設立すると発表した。団体間で訴訟に関する情報を共有する。
連絡会は、避難先で原発事故の賠償を求めている原告団や、裁判外紛争解決手続き(ADR)の申立人らの計9団体で構成。24日に設立集会を同県二本松市で開く。
活動目標として、事故の責任追及や被害の完全賠償、東電と国による被害者への謝罪を掲げる。各団体から選ばれた幹事を中心に、それぞれの団体の訴訟を傍聴するなどして連携を強めながら、具体的な行動内容を決めていくという。
連絡会の共同代表を務める福島原発告訴団の武藤類子団長は取材に「横のつながりをつくることで声を大きくしていきたい」と述べた。〔共同〕