エボラ出血熱の検査、発熱男性は陰性 厚労省が発表
厚生労働省は28日、西アフリカに滞在歴が有り、27日午後に羽田空港に到着した40代男性に発熱の症状があるとして、エボラ出血熱の感染の有無を検査した結果、陰性だったと発表した。
男性は国立国際医療研究センター(東京・新宿)に搬送され、血液などの検体を国立感染症研究所に送って詳しい検査を進めていた。
政府関係者によると、男性は45歳のジャーナリストでカナダ国籍の日系人とみられる。8月から約2カ月間、エボラ出血熱が流行しているリベリアに滞在して取材した後、ベルギーなどを経由して日本に入国した。到着時の体温は37.8度だったという。
全日空によると、男性は27日午後3時35分ごろ、ロンドン発の全日空便で羽田空港に到着した。同便には乗客190人、乗員16人の計206人が搭乗していた。
厚労省は、最長の潜伏期間とされる21日間以内にリベリアなど4カ国の滞在歴がないか、検疫を実施している国内30空港で、すべての入国者に確認する措置を始めるなど、水際の検疫体制を強化している。