太陽電池の国内出荷、7年連続で最高
■太陽光発電協会(東京・港) 2014年の太陽電池の国内出荷量が前年比23%増の928万キロワット(発電能力ベース)で、7年連続で過去最高を更新したと17日発表した。伸び率は13年の約3倍と比べ、大幅に鈍化した。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で続いてきた国内市場拡大の減速が鮮明になった。
太陽電池の国内出荷量は12年7月に始まった買い取り制度が起爆剤となり、12年は前年比約2倍、13年は約3倍に急増した。14年は4~6月期以降、3四半期連続で伸び率が1割台で推移している。市場の成長のペースは今後も鈍化する見通しで、太陽光パネル、関連システム機器のメーカーなど業界各社の事業環境は厳しくなりそうだ。
太陽光発電を巡っては、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の適地が既に不足し、企業の大型投資には一服感が出ている。施工では建設需要の増加で建設業との人材争奪戦が厳しくなり、受注能力にも限界が生じている。