たばこ税、「わかば」など6銘柄引き上げ 16年度から4段階
政府・与党は29日、一般のたばこより税率が低い「わかば」など6銘柄のたばこ税を2016年度から4段階で引き上げる方針を固めた。商品ごとに異なる税率に対して、日本にたばこを輸出する海外から批判が高まっていた。
増税の対象は旧3級品と呼ばれる日本たばこ産業(JT)の紙巻きたばこ「わかば」「エコー」「しんせい」など6銘柄。現在の価格は「わかば」が1箱260円、「エコー」「しんせい」が各250円となっている。
これらの銘柄にはたばこ税が約116円かかっているが、一般のたばこの約245円を大きく下回る。16年度に1箱20円、17年度に同20円、18年度に同30円、19年度に同約59円上げて一般のたばこと同額にする。税額が上がれば、販売価格が値上がりする可能性が高い。
厚生労働省はたばこ税全体の引き上げを要望していたが、15年度は見送り16年度以降の改正で検討することとなった。
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