シャープ、次世代パネル使ったタブレット15年発売
シャープは6日、米半導体大手クアルコムと共同開発した次世代パネル「MEMSディスプレー」を搭載した7インチのタブレット(多機能携帯端末)を来年初めにも発売すると発表した。日光が反射する環境でも見やすくした。気温が極端に低い場所でも鮮明な画像を見られる。
どんな環境でも使用できる「全天候型ディスプレー」として農業機械や航空機などのビジネス需要を見込む。砂漠を走る建設機械など従来の液晶では対応できなかった市場も開拓できるとみている。
新型ディスプレーは半導体に使う微細加工技術のMEMS(微小電子機械システム)を利用する。赤、緑、青の発光ダイオード(LED)の上にシャッターを置いて、1秒間に1万回ほど高速で開閉させて色合いや明るさを調整する。
高温や低温に弱い液晶ディスプレーが機能しなかった温度下でも使える。消費電力は液晶の半分以下ですむ。
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