富士フイルム、米iPS細胞製造会社を360億円で買収

富士フイルムホールディングスは30日、iPS細胞の開発や製造を手がける米セルラーダイナミクス社を公開買い付けで買収すると発表した。買収額は約360億円。
富士フイルムは米子会社を通じて、米セルラー社の株式を1株あたり16.5ドルで公開買い付けする。米セルラー社はiPS細胞を大量に安定生産する技術に強みを持つ。同社は2004年に設立され、現在は米ナスダック市場に上場している。
富士フイルムHDは昨年末、自家培養表皮など再生医療製品を手がけるジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)を連結子会社化するなど、再生医療事業の拡大に力を入れている。
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