全日空、B787の運航再開 4カ月半ぶりに臨時便で
全日空は26日、発煙トラブルが起きたボーイング787を使い、札幌発羽田行きの臨時便を運航した。一般客を乗せ787が国内を飛ぶのはトラブル後初めてで、約4カ月半ぶりの商業運航。
全日空は保有する全ての787で発煙トラブルが起きたバッテリーシステムを改修する作業を完了。試験飛行でもバッテリーに異常はなく、安全が確認されたとして、臨時便を飛ばした。この便を含め5月26~31日に787を計5便、札幌―羽田で運航する予定。日航は国際線だけで787を使用し、6月1日から再開する。
米ボーイング社は再発防止策として、バッテリー内のリチウムイオン電池8個を絶縁テープで囲み、無酸素状態にできるステンレス容器に収めるといった改善策を取った。米連邦航空局と国土交通省は4月、バッテリーの改修を条件に運航再開を承認。海外では米ユナイテッド航空などが既に商業運航を再開している。〔共同〕
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