JR四国、橋50本補修せず 点検記録不備も1000本超
JR四国が管理する鉄道橋約2600本の昨年度の定期検査状況を会計検査院が調べたところ、約50本で補修の必要性が見つかりながら3年以上放置されていたり、全体の45%に当たる約1100本で検査記録に不備があったことが27日、分かった。検査院はJR四国に対し、補修に向けた具体案の策定などの改善を求める。
国土交通省によると、安全や列車の正常運行を脅かす恐れのあった場合、健全度「A」と判定し、速やかな補修措置が必要としている。Aは緊急度に応じてさらに「AA」「A1」「A2」の3段階に分かれている。これに対し、JR四国はAAは直ちに、A1は翌年度中に、A2は異変の度合いを見極めた上で、と補修する基準を独自に定めている。
関係者によると、JR四国ではA2と判定され、3年以上補修されていないままのものが約50本あったといい、時期を未定にしたままだった。〔共同〕