ヒルトンが結婚式やコンシェルジュでiPadを活用したサービス開始
ヒルトン東京やヒルトン大阪を運営するヒルトン・ワールドワイドは2010年12月13日、iPadを活用した3種類のホテル関連サービスを発表した。
1つめはコンシェルジュによるホテル施設や周辺施設の案内を補完する目的の「iのコンシェルジェ」(
写真1)。2つめは結婚式の様子を遠隔地に生中継する「おうち de 結婚式」。3つめは結婚式を検討する顧客に向けて宴会場の360度パノラマ写真などを閲覧できるようにした「iの結婚式」である(写真2)。
iのコンシェルジェでは、施設案内などをiPadアプリとして用意。アプリをインストールしたiPadをコンシェルジュデスクに常備する。ITを活用したコンシェルジュ支援については、タッチパネルを搭載した据え置き型の施設案内端末を以前から用意していた。今回のiPadの採用で、コンシェルジュがカウンターを離れて、密な接客を可能にすることを狙う。
おうち de 結婚式は、高齢者など結婚式への来場が困難な親族や友人、知人がいる顧客に向けたサービスである。ホテルスタッフが当日来場できない人の自宅に出向き、iPadを使って結婚式の動画生中継を実施する。加えて、会場と同様の料理を提供する。動画中継のインフラには「Ustream」を利用する。料金は35万円から。
iの結婚式は、婚礼を控えた顧客に向けた情報提供サービスである。ホテルの婚礼担当コーディネーターがiPadを利用して、宴会場の360度パノラマ写真などを案内する。「宴会場のイメージが分かりやすいほど成約につながりやすい」(オデット・リフシッツ日本・韓国・ミクロネシア地区代表取締役運営最高責任者)という。
(ITpro 白井良)
[ITpro 2010年12月13日掲載]