国立公園入園料、「500円なら払う」4割 内閣府調査
内閣府は28日、国立公園に関する世論調査結果を公表した。現在無料で入れる全国の国立公園で新たに入園料が徴収されることになった場合、43.4%が「500円まで」なら支払ってもいいと回答した。「1000円まで」が38.1%、「払いたくない」は2.2%にとどまった。
国立公園の登山道やトイレなど施設の整備や維持管理費を賄うため、仮に入園料を課す場合、いくらまでなら払うかを尋ねた。「100円まで」は6.3%、「2000円まで」は6.5%、「2000円よりも多く」は2.2%。支払うと答えた人は9割を超えた。
「誰が負担すべきか」との問いでは「国や地方公共団体が全て負担する」は22.9%にとどまった。「国や地方公共団体が一部負担したうえで、利用者が負担する」は59.8%、「利用者が全て負担する」は15.4%と、利用者の負担を認める回答が7割を超えた。
調査は8月1~11日に全国の20歳以上の男女3000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は61.4%だった。
世界文化遺産に登録された富士山で今夏、山梨、静岡両県が登山者から1人千円の入山料を試験徴収したこともあり、費用負担への理解が広がっているようだ。