交通事故の死者が12年連続減少 12年は4411人
13年版交通安全白書
政府は28日午前の閣議で、2013年版「交通安全白書」を決定した。12年の交通事故による死亡者数は前年より252人減の4411人となり、12年連続で減少。死亡者の減少についてシートベルトの着用率向上やブレーキの技術改良などを要因として挙げた。
事故死者数のうち65歳以上の高齢者は2264人と全体の51.3%を占めた。警察庁に記録が残る1967年以降、最も高い割合となった。
高齢者の死亡者のうち49.0%が歩行中の事故で、「自動車乗車中」(26.1%)、「自転車乗車中」(16.1%)と続いた。
一方、飲酒運転による死亡事故発生は前年より14件少ない256件で、警察庁の記録が確認できる90年以降最少となった。飲酒運転に対する罰則強化が奏功したと指摘している。
白書は昨年4月、京都府亀岡市で無免許運転の車が小学生らの列に突っ込んで10人が死傷した事故や、乗客7人が死亡した群馬県藤岡市の関越自動車道ツアーバス事故などの具体例を紹介。事故の未然防止に向けた政府の取り組みなどを紹介した。〔共同〕