大飯原発、運転継続巡り規制委が会合
原子力規制委員会は2日午後、国内で唯一稼働中の関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)が新しい規制基準に適合しているかどうかを評価する2回目の会合を開く。原発の近くを走る3つの断層の連動について、規制委は耐震性の評価を求めていたが、関電は見直しを拒否する考えだ。
大飯原発は9月に定期検査のため停止する。規制委は原発の新規制基準が決まる7月以降も大飯原発の運転を認めるかどうか検討を進めている。
4月19日の会合で規制委は3つの断層が一緒に動くことを考慮して施設の安全性を評価するよう関電に求めた。関電は以前から大飯原発は新規制基準を満たしていると主張しており、2日の会合でも断層が3連動する可能性は低いとの判断を示す方針。3連動を考慮すると、大飯原発で想定される最大の地震の揺れが大きくなり、一部の施設は耐震補強が必要になる可能性がある。
規制委は6月までに結論を出す方針で、関電側の説明に納得しなければ大飯原発の運転継続を認めない可能性もある。意見対立が表面化し、評価の行方は見通せなくなっている。
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